第6回 ネットワーク生態学シンポジウム
開催日:2009年12月17日(木)-18日(金)
開催地:つくば産業技術総合研究所
ポスター優秀賞
2009年12月17日(木)-18日(金)につくば産業技術総合研究所にて開催された第6回ネットワーク生態学シンポジウムのポスター優秀賞は,参加者の投票により佐藤倫太郎さん, 穴田一さん(東京都市大学) の「Bak-Sneppenモデルと相互作用ネットワーク構造」に決定しました.
一般講演優秀賞
2009年12月17日(木)-18日(金)につくば産業技術総合研究所にて開催された第6回ネットワーク生態学シンポジウムの一般講演優秀賞は,参加者の投票により趙亮さん,金在成さん,永持 仁さん(京都大学) の「On an edge-dominating problem in networks」に決定しました.
シンポジウム概要
第6回目のシンポジウムとなる今回は,2009年12月17日(木)-18日(金)の2日間,首都圏からもアクセスの良い,つくば産業技術総合研究所にて開催致します.
特別セッションとして,特別講演, オーガナイズド,企画講演などを準備しています.一般セッションでは,「ネットワーク」に関わる情報通信,統計物理, アルゴリズム, 生物学,経済学,社会学などの分野から講演とポスターを幅広く募集致します.
おもなトピックス
複雑ネットワーク(スモールワールド・スケールフリーモデル)
ウィルス拡散や連鎖的被害(停電、渋滞、倒産など)の防御策
Webポータルやコミュニティの抽出
企業等のソーシャルキャピタルの調査・活用, ブログ解析
情報空間の可視化
ネットワーク経済指標
ネットワーク中心性
SNS, 口コミや情報流通
生物的・社会的メカニズムに誘発されたネットワーク設計
動的適応通信,自律分散システム
P2P,センサやアドホックネットワーク
自己組織化経営
重要日程
発表参加申込締切:2009年9月30日 -->ポスター発表のみ延長:10月16日
発表者名,発表タイトル,著者リスト,概要300字,論文(Extended abstract)
論文締切:2009年11月27日 アップロード方法は参加申込者に別途通知します
シンポジウム開催日:2009年12月17日-18日
提出論文(Extended abstract)について
フォーマット:任意(A4サイズ)
1ページ目にタイトル,著者名,所属を含むこと
ページ数:2ページ
ファイル形式:PDF
提出締切:2009年12月17日-18日
アップロード方法は参加申込者に別途通知します
ポスターについて
SpatialChat(https://spatial.chat/)を使用したオンラインポスターセッションを開催予定です
フォーマット:任意(A1横長サイズ<縦594mm,横841mm>)
ファイル形式:SVGまたはPDF(SVG形式に変換して使用します)
提出締切:2009年12月17日-18日
アップロード方法は参加申込者に別途通知します
プログラム(確定版)
12月17日(木)
9:00-9:30 受付
9:30-11:30 一般講演O1:ネットワーク指標(司会 小島)
11:30-12:30 昼食
12:30-14:00 特別講演:複雑ネットワーク科学のこれまで、そしてこれから(司会 林)
14:00-14:15 休憩
14:15-15:45 基調講演:Network Approaches to Studying Organizational Behavior(司会 金光)
15:45-16:00 休憩
16:00-18:30 一般講演O2:ダイナミクス(司会 林)
19:00- 懇親会
12月18日(金)
10:00-12:00 ポスターセッション
12:00-13:00 昼食 + 運営委員会(11:45から)
13:00-14:00 一般講演O3:ソーシャルネット(司会 友知)
14:00-14:15 休憩
14:15-16:15 オーガナイズド:SNSによる地域活性化とコミュニティソリューション(司会 田中)
16:15-16:30 休憩
16:30-18:30 一般講演O4:アルゴリズム(司会 相馬)
18:30-18:40 次回のご案内
ポスターセッション
P1-1:インターネットにおける局所情報によるDoS的なノード攻撃の脅威 小野泰正, 林 幸雄(北陸先端科学技術大学院大学)
P1-2:ストリング形式とp次の隔たりへの応用 豊田規人(北海道情報大学)
P1-3:GPU大規模並列グラフライブラリの開発 小島一浩(独立行政法人 産業技術総合研究所)
P1-4:植物個体群動態に現れるスケ ールフリー・ネットワーク 中河嘉明, 横沢正幸, 原登志彦(筑波大学大学院 )
P1-7:Bak-Sneppenモデルと相互作用ネットワーク構造 佐藤倫太郎, 穴田 一(東京都市大学)
P1-8:隣接数に着目したハイパーグラ フ上のコミュニティ抽出 宮川裕幸, 繁野麻衣子, 高橋里司, 張明超(筑波大学)
P1-9:スケールフリー・ネットワークにおける耐攻撃性を考慮した経路学習 伊藤友洋, 右田正夫, 田尻俊宗(滋賀大学)
P1-10:スケールフリー・ネットワーク上での強化学習における経路選好性について 右田正夫,伊藤友洋,田尻俊宗(滋賀大学教育学部)
P1-11:避難における経路選択のモデル化と実証分析 大塚一路, 柳沢大地, 西成活裕(東京大学 先端科学技術研究センター)
P1-12:科学的知見の事業化に向けた産学連携の発展に関する分析 井上寛康(大阪産業大学)
P1-13:q-指数関数によるDLSFの解析 大橋孝行, 須鎗弘樹(千葉大学大学院融合科学研究科)
P1-14:インターネット基盤技術の進化と新しいシステム論 河野 美也(Juniper Networks, 慶應義塾大学)
P1-15:地理的空間上の距離、人口、次数に関する優先的選択モデルの頑健性-リンク除去- 目黒有輝, 林 幸雄, 小野泰正, 佐藤恵介(北陸先端科学技術大学院大学)
P1-16:地理的空間上の距離、人口、次数に関する優先的選択モデルの頑健性-ノード除去- 近藤俊宏, 林 幸雄, 小野泰正, 佐藤恵介(北陸先端科学技術大学院大学)
P1-17:音楽視聴履歴からの嗜好の偏りの推定 櫻井良伸,藤村考(電気通信大学)
P1-18:SNSにおける関係性の抽出と分析 鳥海不二夫(名古屋大学), 山本仁志(立正大学), 諏訪博彦(電気通信大学),岡田勇(創価大学), 和泉潔(産業技術総合研究所), 橋本康弘(東京大学)
一般講演
一般講演 1 ネットワーク指標
O1-1:クラスタリング性の強度を計測する方法について 守田智(静岡大学工学部)
O1-2:ネットワーク次元 長谷川智史, 穴田 一(東京都市大学)
O1-3:ネットワークの帯域特性(平均ホップ数対ネットワーク帯域、限界性能)川原正人, 他(沖電気工業株式会社)
O1-4:インターネットにおけるマルチパスを用いたロードバランス 今中規景, 川原正人(沖電気工業株式会社)
一般講演 2 ダイナミクス
O2-1:突然変異が与える協調進化への影響とネットワーク構造の変化について 塚本鋭,白山晋(東京大学大学院工学系研究科)
O2-2:ネットワーク構造を考慮した感染症流行予測 湯浅友幸, 白山 晋(東京大学大学院工学系研究科)
O2-3: 情報伝播に与えるコミュニティ構造の影響について 永田勝也, 白山晋(東京大学システム創成学科)
O2-4:S字型成長現象におけるべき乗則と基本行動モデル 下川信祐(NTTサービスインテグレーション研究所)
O2-5:「協力度」を考慮した戦略と,ネットワーク上での協 力の進化 岩田学,秋山英三(筑波大学)
一般講演 3 ソーシャルネット
O3-1:SNSにおける人とことばの関係性の時間発展に関する分析 山川修(福井県立大学),多川孝央(九州大学),安武公一,隅谷孝洋(広島大学),井上仁(福井県立大学)
O3-2:SNSを組み込んだ学習空間におけるネットワークのダイナミクスと学習効果に関する分析 安武公一(広島大学),山川修(福井県立大学),多川孝央(九州大学) 隅谷孝洋(広島大学),井上仁(九州大学)
一般講演 4 アルゴリズム
O4-1:2部モジュラリティの比較および評価 池谷智行, 村田剛志(東京工業大学大学院 情報理工学研究科 計算工学専攻)
O4-2:重複したコミュニティ構造を持つネットワークからのコミュニティ抽出 坪下幸寛(富士ゼロックス(株)研究本部), 岡田真人(東京大学)
O4-3:On an edge-dominating problem in networks 趙亮,金在成,永持 仁(京都大学)
O4-4:重み付きエッジを持つネットワークにおける主要な部分グラフ抽出手法の提案 梶田康博,長谷川智史,穴田 一(東京都市大学)
特別講演
司会:林幸雄(北陸先端科学技術大学院大学)
今野紀雄氏(横浜国立大学大学院工学研究科)
タイトル: 複雑ネットワーク科学のこれまで、そしてこれから
概要: 前世紀末に産声をあげ, 21世紀の幕開けと共に, 物理,
情報系の研究者を中心に世界的にブレイクした複雑ネットワークの研究も約10年を経て, 一段落したとも言える.本講演ではあまり語られることのなかった, 複雑ネットワークの数学的側面に主に着目して, 今までの研究から今後の展開の予想について発表したい.
オーガナイズド:SNSによる地域活性化とコミュニティソリューションNPO法人はりまスマートスクールプロジェクト(ネットディ) やSNSによる地域活性化の事例を通じて,継続的な社会関係資本の熟成とICTを活用した自発的なコミュニティの力, 地域活動の持続的な運営のコツ,活動のより本質的な意義=コミュニティソリューションなどをご紹介頂きます.また, PC やインターネットの他にも知的な道具をコミュニティで活用することで, 例えば,ネットワーク分析(中心人物や負荷集中の可視化)や社会シミュレーション(耐性測定と強化対策, 被害の拡大予測,経路切替等)から安全安心な社会経済や災害時の緊急通信などの問題解決について議論したい.
キーワード: 集合知, 情報編集, つながり, 結(結縁:けちえん)
司会:田中敦(山形大学大学院理工学研究科)
招待講演: ICTによるまちづくりツールの構築 -地域SNSひょこむの実践
和崎宏氏(インフォミーム(株)代表取締役)
概要:信頼と互酬性の相互強化関係を実現し, それを地域経営の基盤とすることができれば, 現代社会の抱える多くの課題は, 補完性の原理の下,それぞれの地域社会におけるソーシャルキャピタルが解決策を持ち得ると考えます. 地域SNSは, 単に「地域情報プラットホーム」としての役割を担うのではなく, ネットワーク内外の要素を「ゆるやかに連携する」ことによって,地域を支える社会基盤になるのではないかと期待しています.
パネル討論: SNSはどのようなコミュニティを創りだすのか
パネリスト:和崎宏氏(同上), 七條達弘氏(大阪府立大学経済学部), 吉田等明氏(岩手大学情報メディアセンター), 友知政樹氏(沖縄国際大学経済学部),鳥海不二夫氏(名古屋大学大学院情報科学研究科)
概要:SNSの活性化, モデル化, 研究事例に関して議論する.
基調講演(Keynote Speech):
司会:金光淳(京都産業大学 経営学部)
Prof. Galaskiewicz 氏(University of Arizona)
タイトル: Network Approaches to Studying Organizational Behavior: ThePast, The Present,and the Future
備考:Galaskiewicz(ガラスキエビッツ)先生は,主として組織社会学の社会ネットワーク研究者で,Mineapolice andSt.Paulのツインシティーの政治経済構造の研究で有名です.近年はNPOやNGOのネットワークの研究をやっておられます.前NPO学会の会長だそうです.奥様が日本人で親日家です.