第16回 ネットワーク生態学シンポジウム

開催日:2021年3月1日(

開催地:オンライン(ZOOMとSpatialChat)

計算社会科学会 との連続開催

ポスター優秀賞

2021年3月1日にオンライン開催された第16回ネットワーク生態学シンポジウムのポスター優秀賞は,参加者の投票により久壽米木啓悟さん(筑波大学) の「互恵的謝辞ネットワークに見える引用ネットワークとGender Diversity 」に決定しました.

シンポジウム概要

第16回ネットワーク生態学シンポジウムは,2021年3月1日(月)に,オンラインで開催を予定しています.

今回は計算社会科学研究会と連続開催で実施します.オンライン開催のため,参加費は無料です.

今回は3件の招待講演および,ポスター発表を行います.ネットワーク研究を始めようとする大学生,大学院生から,ネットワークについて造詣の深い研究者まで 幅広い層がお互いに刺激し合えるようになっておりますので,皆様ふるってご参加下さい.

ポスターセッションでは,「ネットワーク」に関わる 情報通信,統計物理, アルゴリズム, 生物学,経済学,社会学などの分野からポスター発表を幅広く募集致します.

おもなトピックス


  • 複雑ネットワーク(スモールワールド・スケールフリーモデル)

  • ウィルス拡散や連鎖的被害(停電、渋滞、倒産など)の防御策

  • Webポータルやコミュニティの抽出

  • 企業等のソーシャルキャピタルの調査・活用, ブログ解析

  • 情報空間の可視化

  • ネットワーク経済指標

  • ネットワーク中心性

  • SNS, 口コミや情報流通

  • 生物的・社会的メカニズムに誘発されたネットワーク設計

  • 動的適応通信,自律分散システム

  • P2P,センサやアドホックネットワーク

  • 自己組織化経営

重要日程

  • 発表参加申込締切:2021年2月1日(月)-->延長:2月19日(

        • 発表者名,発表タイトル,著者リスト,概要300字,論文(Extended abstract)

        • 論文締切:2021年2月19日(金)アップロード方法は参加申込者に別途通知します

  • 聴講参加申込締切:2021年2月19日(金)

  • シンポジウム開催日:2021年3月1日(

申し込み

  • 発表参加登録用のGoogleフォーム:リンク

  • 聴講参加登録用のGoogleフォーム:リンク

提出論文(Extended abstract)について

  • フォーマット:任意(A4サイズ)

        • 1ページ目にタイトル,著者名,所属を含むこと

  • ページ数:2ページ

  • ファイル形式:PDF

  • 提出締切:2021年2月19日(金)

  • アップロード方法は参加申込者に別途通知します

ポスターについて

  • SpatialChat(https://spatial.chat/)を使用したオンラインポスターセッションを開催予定です

  • フォーマット:任意(A1横長サイズ<縦594mm,横841mm>)

  • ファイル形式:SVGまたはPDF(SVG形式に変換して使用します)

  • 提出締切:2021年2月19日(金)

  • アップロード方法は参加申込者に別途通知します

プログラム(確定版)

  • 2021年3月1日(月)

  • 10:00-10:10 オープニング

  • 10:10-11:10 招待講演(Sansan株式会社・真鍋 友則様)

  • 11:10-11:20 休憩

  • 11:20-11:45 ポスターショートアピールタイム(1人:2分30秒)

  • 11:45-11:50 SpatialChatのレクチャー

  • 11:50-12:50 ポスターセッション1

  • 12:50-14:00 昼食

  • 14:00-15:00 招待講演(東京大学・白山 晋先生)

  • 15:00-15:10 休憩

  • 15:10-16:10 ポスターセッション2

  • 16:10-16:20 休憩

  • 16:20-17:20 招待講演(長崎大学・伊東 啓先生)

  • 17:20-17:30 クロージング

優秀賞講演

講演者:久壽米木 啓悟(筑波大学大学院)

タイトル:学術論文における謝辞ネットワーク構築と構造

概要:

学術論文に見られる謝辞には、研究協力者への感謝,研究費の提供元などが、比較的自由な文面で記載されている。謝辞に見られる研究協力者への言及は、引用や共著と同様、その研究への貢献を示すと同時に,研究者間の人間関係を示している。しかし,謝辞文面の自由度の高さや個人の特定が困難なことなどを理由に,謝辞に見られる研究者間の関係に対して大規模な研究を行っているものは少ない。

そこで我々は、オープンアクセスジャーナルから収集した謝辞データと、大規模な学術データ(Microsoft Academic Graph)とを統合することで、謝辞で言及されている研究者の特定を行った。そのデータから研究者間の関係を示す、18万ノードからなる謝辞ネットワークを構築し,その構造について紹介する。

ポスターセッション

  • P1:松林 達史(ALBERT)/田中 駿祐(ALBERT):逐次的グラフマッチングを用いた複数カメラ間での物体追跡

  • P2:大久保 雄太(広島市立大学)/今井 哲郎(広島市立大学):看護系論文共著ネットワークにおける地縁情報を用いたリンク予測

  • P3:松林 達史(ALBERT)/水船 公輔(ALBERT)/行武 俊秀(ALBERT,明治大学):階層的Modularity分割を用いた教師なし動画シーン境界検出

  • P4:山野 泰子(東京大学)/John Jongho Park (Penn State University):サステナビリティ教育におけるアンケート調査に基づく学生の認識の変化の分析

  • P5:伊藤 柊太(東京工科大学)/伏見 卓恭(東京工科大学):動的ハイパーグラフのEmbeddingによる重要構造変化の解析

  • P6:宮崎 聖人(北海道大学)/高橋 伸幸(北海道大学):ゴシップの適応論的意義のシミュレーションによる解明

  • P7:劉庶(東京大学)/鳥海不二夫(東京大学):実ネットワークにおける構造的マルチラベルのマイニング

  • P8:岡本洋(東京大学)/鈴木雄大(東京大学):マウス視覚野高解像コネクトームにおけるコミュニティ構造:腹側および背側経路

招待講演

  • 講演者:白山 晋 先生東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻

  • タイトル:複雑ネットワーク分析の再考とその広がり(A Revisit of Complex Network Analysis and its Expanding World)

  • 概要:

本講演では,複雑ネットワーク分析の再考とその広がりという2部構成で話を進める.第1部では,複雑ネットワークの構造分析,およびシミュレーションを利用した事象・現象の分析を再考し,形式的ではあるが,いくつかの式によってその枠組みを示す.その上で,機械学習との相性に注目し,構造分析に関連してコミュニティ抽出,シミュレーションを利用した分析における機械学習の応用という2つの話題を提供する.第2部では,多くの事例の中から2つに絞って,その広がりを紹介する.一つは視線分析,もう一つは(一見して複雑ネットワーク分析と結びつかない)流体現象の分析という事例である.


  • 講演者:伊東 啓 先生(長崎大学熱帯医学研究所)

  • タイトル:数理モデルから考察する性感染症の存続性とヒト社会への適応

  • 概要:

性感染症は古くから存在する人類の脅威である。日本における梅毒の症例増加に例を見るように、治療法の有無に関わらず、性感染症の拡散は現代の先進国においても留まるところを知らない。性感染症の効果的な拡散防止戦略をたてるためには、その拡散効果を理解することが重要であり、拡散数理モデルの構築や、ヒトの性接触のネットワーク構造の理解は疫学や公衆衛生学上で大きな意義を持つ。その一方で、性感染症の生態学的な側面も非常に興味深い。なぜなら、性感染(水平伝播)と母子感染(垂直伝播)で感染を広げる性感染症は、生物が避けて通れない行為(交尾と出産)を利用した巧みな存続戦略をもってヒト社会に適応していると考えることができるからだ。ここでは、我々が開発した拡散数理モデルと、日本における性接触頻度のWeb調査の結果を紹介し、性感染症の存続性とヒト社会への適応について考察する。